私が料理を本格的に覚えたのは、18歳。小学生ではりんごをむくぐらいしかできなかったし、中学生では味がしない野菜炒めしかできませんでした。
自己紹介も含めて、あえて振り返ってみようかと思います♩
18歳、高校3年生で部活を引退したんですが、時間ができたので暇になったんです。その時に「お弁当作ってみようかな・・。」こう思ったのが料理をするきっかけでした ^^
で、作っていってみたけど、友達が珍しがってじろじろ見て色々言われたのは本当に嫌だった(汗)普通はこの年齢だとお弁当作ってくれるのはお母さんですものね。
私の母は、私が10歳くらいから本格的に働いていたので、中学校も高校もお弁当を持って行ったことはほとんどなく、コンビニで買ってました。それが、新学期の1日目であろうとも。
多くのお母さんは、新学期1日目ぐらいは気合を入れてお弁当を持たせてあげよう!と思うのかもしれないけど、私の母は、余裕なかったんだと思います。クラスの中で私だけがコンビニで買ったお昼ご飯ということもありましたね。
話を戻して、料理の基本。油をひく、炒める、菜箸を使うなどは母に教わったと思うけど、あとはほぼ自力で覚えました。
母は仕事が忙しすぎて、料理をゆっくり教わる時間もなかったんです。
栄養学を学ぶために入った短大では、料理の基礎は授業でしっかり教わりました。これが私にとっては良かった!教科書に栄養バランスの整った献立例がたくさん載っているものがあり、私は教科書で料理を勉強しました。 ^^
私の料理は母から教わったというよりも学校で教わったことがベースになっています。
それから、毎日食べていた学食もとてもヒントになりました。なぜなら、栄養バランスの整った、見た目の美しさにも配慮されている学食だったからです。こうやればいいんだ!と何も知らない私には献立のお手本みたいな感じです♩
あと、当時はブログとかSNSとかほぼなかったので、(ミクシィ?があったぐらいでしょうか)「和食の基本」という本を買ってその通り毎日作っていました♩
当時焼き肉のたれやめんつゆなどのレシピはなく、基本の調味料で作るレシピや丁寧な野菜の下ごしらえが普通で、面倒な工程を時間をかけて全部やってたと思います。
生姜もにんにくも、チューブを使うレシピは全く見たことがなかったし、買ったこともなく・・生の生姜とにんにくはよく腐らせていた記憶あり(汗)
鯵を包丁でさばく料理が、すごい時間かかったのに盛り付けたらぺたんこで、美しくもなくて、ご飯のおかずにするには微妙な味付けで失敗して学ぶ・・みたいなこともありました。
基本は色々身に付いたのでこれはこれで良かったと今では思うけど、当時はだれも料理を教えてくれる人がいなくて、教科書や本だけが頼りでした。
これ健康に良さそう!と「粗食」の本を買ったはいいけど、時間ばかりかかって、地味で少なくてごはんがすすまないってこともあったなぁ(苦笑)
短大の友達のお母さんが料理上手で、友達がカプレーゼを教えてくれて、夕飯が和食にカプレーゼとかもありました。今日何作ろう?って友達に相談して前の日の夕飯メニューとか聞いたりも。 笑
本当に覚えるのに時間がかかったけど、根性があったのか、私は料理をやめませんでした。それは、忙しい母を助けたかったからなんです。
でもね、本当は自分が母にしてもらいたいことを表現していました。
料理上手なお母さんがいて、丁寧に作られたごはんを毎日食べてる友人がうらやましかったんですね。
短大の2年間は、母が夜遅く帰ってたので、私と母は交代で晩ご飯を作っていました。これは今でもいい思い出です。
私には特に才能があったわけでもなく、ただただ、その時の暮らしに合わせて料理を続けてきて。自分が母にしてもらいたかったことを表現してきて。
そして、今料理のお仕事ができているのは、なんだかんだ母のおかげだな。と思いました 。子供だけど大人扱いされていたと言えばいいかな。長女だし気にかけてほしいとか、寂しいとか甘えたい気持ちとか、あったと思うんですけどね。
当時、自己肯定感が低かったり自信がなかったことも、全部ひっくるめてがんばったね!と過去の自分に声をかけようと思えたのも最近です。
母にしてもらいたかったことの表現と、喜んでほしい、助けになりたい、そんな気持ちが入り交ざって、ここまで料理を覚えてきたんだと思います。